子どもに対して「なんで出来ないの?」と思わないこと
こんにちは!
阿見町、美浦村からも通えます!めぶきピアノ教室(稲敷市)の脇屋です😊
先生からみた子ども、親から見た子ども
「先生はどうして怒らないでそんなに優しく教えられるんですか?私だったら、なんでできないの!とイライラして絶対怒ってしまいます」
これは以前、私がカワイ音楽教室でのレッスン中にレッスンの様子を見ていたお母さんからかけられた言葉です。
そのお子さんは当時4歳の男の子だったのですが、性格がマイペースで一つの事が出来るようになるまでに少し時間がかかってしまう事が多かったんです。
でもそれはやる気がないとかでは決してなく、こちらのお話はきちんと聞けていて、分からない事があると「これが分からないんだー」「どうしたら出来るのかなぁ」などと自発的にに発言してくれたり、とても頑張り屋さんでした✊
同じところを何度やっても全くめげずに、マイペースで繰り返し頑張れて、ゆっくりでも確実に前へ進んでいく事ができるのがその子の長所で、そこを伸ばしてあげたいと思っていました。
この子は何度もやる事で出来るようになっていくタイプで、このペースでやるのが合っている、と今までの経験と教える側の目線で分かっていたので、イライラも焦りの気持ちもまったくありませんでした。
新人講師の時代のモヤモヤ
とはいえ、このお仕事を始めた13年ほど前、新人時代の私もこのお母さんのように「なんでできないの!もっと練習してきて…」などとイライラしてしまう事がありました💦
もちろん本人の前でその感情を表に出す言は決してしませんでしたが、なんだかモヤモヤした気持ちのままレッスンをしている時期がありました。
当時、常に50人以上のお子さんがレッスンにきてくれていたので、モヤモヤを抱えながら、それでもなんとか生徒と向き合いたいとも思いながら、必死に色んなタイプのお子さんとレッスンをしていました。
そんな多くのお子さんと接していく中で、ある日ふと思ったんです。
「このモヤモヤは生徒に向けてじゃなくて、子どもを導けない自分に対してじゃないの?」
「なんでできないのって、それを出来るようにするのが先生のそもそもの役割じゃないの?」
教える側として当たり前のことに向き合えてなかった自分に気がついたんです。
ピアノの先生としてのやりがい
できないことに対して子どもへ「なんで」と怒りの感情が生まれてしまうのはお門違いで、子ども自身もなんで出来ないかが分かっていません。
まずはなぜ出来ないのか、どうしたら出来るようになるのかを考えたり、色々な方法を試してみる。
それと向き合えるようになってからは、どんなに上手くいかない子どもに対しても、マイナスな感情になる事はなくなりました。
むしろ「今度はどんなアプローチをしてみようかな?この子にはどんなやり方が合うかな?」
「このやり方は合っていなかったのかもしれないから別のやり方で試してみよう」
などと修正して試したり、考えたりする事が楽しく、そこから「できた!」が生まれた時にはすごく嬉しく思います。
練習をあまりしてこないなら、なんで練習できないかを一緒に考えたり、家族にも協力してもらって、その子にとって練習出来るようになるための最善の方法を試して探していく。
教える側としての引き出しの中身を常日頃増やして、更新していく事を辞めない事。
出来るまでの過程をも子どもと共に楽しむ事。
そんな風に考えるようになった事で、ピアノの先生としてのやりがいも以前よりたくさん感じられるようになっていきました。
子供を怒る前に一度考える
もし何かを出来ない子どもに対してマイナスな感情を向けてしまいそうになったら一度立ち止まって、その子自身が1番出来なくて困っている事をまず理解してあげてほしいなと思います。
そして、出来ないのであればなぜ出来ないかを一緒に考えてみてはどうでしょうか?
めぶきピアノ教室(稲敷市)では、お子さんのお家での様子や環境を積極的にお伺いするようにしています。
その中で生徒や保護者にレッスンや練習に対して悩みや不安、問題点があったら迅速に対応できるようにしたいからです。
練習する、しないで家では喧嘩ばかりで、ピアノが嫌になってしまったと多く耳にします💦
そんな悲しい事にならないよう、未然に防ぐために何かあれば一度相談してほしいなと思います。
お子さんが楽しく長くピアノが続けられるよう、お家の方にも協力して頂きながらレッスンができると嬉しいです😊